学校防災関連情報―コンテンツ2 担任裁量でできる地震対策のチェックリスト
今回の震災は、ちょうど子どもたちが学校にいる時間帯に発生しました。津波の被害が甚大すぎるがゆえ、地震による被害はさほど報じられていませんが、各地で土砂崩れ、建物の損壊なども発生しています。津波も含め、亡くなった児童生徒、教職員の数は335人、物的な被害を受けた公立学校は4,626校(いずれも3月23日現在)に上っています。
教室環境の対策は「担任裁量」で!
地震は、いつ発生するか分かりません。その恐ろしさを理解していても、きちんとした対策をしておかなければ、子どもたちがけがをしたり、最悪の場合には命を落としたりすることもあります。私たちは、今般のような震災があるたびに、地震対策の重要性を痛感するのですが、これを「行動」に示さねば、同じことを繰り返してしまいます。
以下のチェックリストを参考に、多くの先生方が「担任裁量」で地震対策を徹底し、少なくとも教室環境においては、「いつ地震が来ても大丈夫」という状況にしておきたいものです。
地震発生! その時、教室で何が
子どもたちが教室にいる時、震度6~7クラスの大地震が発生した時、どんな状況になるのでしょうか。具体的な事象と担任が日ごろから行っておくべき対策をチェックリスト形式でまとめました。
地震発生時に教室で起こる事象と対策のチェックリスト
- (1)棚の上にある物が落ちる
- 棚の上に重いものは置かない
- 水槽は固定(できれば割れないアクリル製のものを利用)
- 棚を2段に重ねる場合は固定
- (2)ロッカー、本棚などが倒れる
- 背の高いロッカーや本棚はL字金具で必ず固定
- 本棚の本は、なるべく重いものを下段に置く
- (3)窓ガラスが割れて飛び散る
- 飛散防止フィルムを貼る
- (4)機器類の落下
- テレビの転倒防止対策
- パソコンの転倒防止対策
- 時計のゆるみ・がたつきをチェック
- (5)照明器具の落下
- 天井と照明器具本体の取り付け部のゆるみ・がたつきをチェック
- (6)ストーブの転倒・炎上
- ストーブの転倒防止対策
- 灯油タンクのフタのゆるみをチェック
- 送油管に漏れがないかを確認
上記チェック項目の中には、管理職や上司と相談の上で行うべきものもありますので、適宜ご判断ください。